甘口とあるが、ふくよかな旨口 4段仕込 餅米酒
普段飲みの一升瓶には、
甘口
上州一
と、金色 のシールが貼ってある
高くて、すぐに飽きてしまう生酒や大吟醸とは 違った意味での 美味しいお酒である。
一つは 口当たりがよくさらりとしている。 むせることはまずない 。 かといって砂糖水のように甘いわけではない 。水の良さで、さらりと。
二つに うまいのである 。甘口とあるが決して甘口ではない 旨 口である。 日本酒の旨味が詰まっている。
昔 、ペンしか持たない 文屋が 週刊誌に 乗せて 有名になった 新潟県の 酒は とても高いのですが 、水のようで 、 旨味や甘みは少なく 体を動かさない人にとって 口にちょうどあったのかもしれません。
私のように 起きている時も寝ている時も 、脳みそが働いているような 人間は 、起床すると やりたいことがたくさんあり 、肉体労働も頑張ってしまう 。そういった 肉体労働者の口には 写真 このようなもち米四段仕込 の アミノ酸がキューっと 詰まった酒は 疲れを癒すのに 大変よろしいようで 、ぐい呑みから 口に入った途端に 脳みそが よろ 喜ぶようである。
一言で言うと 田舎の お百姓さんや 大工さんが 疲れを癒すのに 飲んだお酒で、 長野県の中野にも、もち米四段仕込の お酒を作っている 勢いのある 酒蔵があります。
前橋の地酒、その名も粕川町にある蔵までかいにいきます。
四段仕込の もち米を一部使った 日本酒である。
辛口と称して 醸造アルコール つまり焼酎で 日本酒を薄めて ドライ感を出している 辛口とは 完全に一線を画していて 辛口の日本酒では味わえない ふくよかさがたまらない 。常温でも、冷やでも燗でも行ける。
酒の価値は値段や蔵の名前ではなく、その日になにをしたかで決まります。
わたくしは幸いに、自分の嗅覚と舌が正直なのか、酒の味がわからないのか、酒の本や週刊誌に振り回されたことはありませんでした。
例えば、長野市の積善などは、釣りの帰りにたまたま車が導いてくれました。あわてて、休みの蔵元に飛び込み、とても説明できない美味い花酵母酒とコンベンショナルな辛口の一升瓶をかいました。自分の足で見つけた時の感激は、酒がよかったときは、倍ではなく、掛け算です。