春の菜
春の菜は寒い冬を抜けて温かい陽射しと共に楽しみです。
葉物野菜は寒いうちにも採れます。
白菜やキャベツ、冬菜、縮緬高菜、紫高菜、ホウレンソウ、そして摘菜(油菜の仲間)など多くが寒い冬から春にかけて、サラダや炒めもの、そして様々なお漬けものとして、毎日の楽しみになります。
しかし、木々が芽吹き、山が淡い緑色に塗り代わり、たまにの遅霜におののき、時に暑く感じられる春が確実に実感できるお彼岸過ぎから八十八夜にかけてのドラスティックな気温の上昇とともに急激に育つ菜もあります。
春菊は名前の通りですが、山東菜、リーフレタスなどで、このやわらかなサラダやおひたしなどを食べると春の暖かい陽射しをいただいている気がします。
山東菜は、シャキシャキとし、淡白で、味付けは色々と腕のふるい所。
料理下手などからは、味気ない、存在価値がない野菜との悪口をよく聞きますが、それは偏見、差別であり、ピンとした一本一本が立派な山東菜を抜き取る時には感動しますし、その時にすでに、どの小鉢に盛り付けるかがおもわれる位に、おいしい料理ができる野菜ですと山東菜になりかわり代弁をしておきましょう。
春菊は癖が強く嫌いだ、という方は是非とも春菊の新芽を疎抜いて食してみて貰いたいと、はたまた物言わぬ野菜の代弁者。
プランターで、ベランダでも、何回も摘むことができ、最後には小さな一輪挿しの花が咲きます。